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合成洗剤について



合成洗剤も石けんも汚れを落とす主成分は界面活性剤です。界面活性剤とは:水と油のような性質の異なる物質を、なじませる性質を持った物質を界面活性剤と言います。界面活性剤は汚れを引きはがす洗剤の主成分です。

界面活性剤には、原料によって「天然系ヤシ油やパーム核油などの天然高級アルコール系」「石油系」「石鹸」と3種類あり、いちばん使われているのが「石油系」。しかもこれが河川や海を汚染する原因となっているのです。

水の汚れる大きな原因として有機物量の増加があげられます。界面活性剤には「直鎖アルキンベンゼンスルホン酸塩(LAS)」などの成分が含まれており、これらの物質の濃度が河川において高まると汚染が進行していきます。

本来、河川には、有機物を微生物によってきれいに分解する浄化作用を持っていますが、あまりに大量に有機物が流れ込むと、バクテリアなどの微生物の分解が追いつかなくなってしまいます。

BOD(生物化学的酸素要求量)が高くなって水中の酸素が減り、しかも合成洗剤の界面活性剤は、もともと分解されにくく、浄化作用を進めてくれる微生物の生活環境を破壊するどころか、殺してしまうという困った特徴があります。  

産業排水は規制されているものの、一般家庭から出る生活排水は何の規制もありません。中でも、私たちひとりひとりの台所洗剤や洗濯洗剤による汚染が大きく、しかも毎日使うだけに、問題は深刻です。

無リン系を売りにした合成洗剤が市場に多く出回っていますが、リン以外にも有害な物質は合成洗剤中に含まれています。

最近は、泡だけが早く消えるように改良された合成洗剤が増えているため、 河川への流れ込みが目立たなくなっていますが、現実には水の中に多量の界面活性剤が分解されずに残っているのです。

先のニュースで無洗米をご紹介しましたが、米のとぎ汁に含まれるリン・チッソなど以外にも合成洗剤には河川を汚染するのに十分な成分が含まれているのです。

これを機会にぜひ一度お使いの洗剤を見直してみてはいかがでしょうか?

当店では「NEWエコロンG」をより多くの方にご紹介することが何よりの環境問題へ対する貢献と自負しております。